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忠ちゃん奮闘記 / 1975 電子部品めっきのきっかけ |
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今から22〜3年前、オートバイ整型リムの次の新製品は少量であったが、出始めていた。整形リムは無くなることはないであろうが、近いうちに主流はキャステンホイルに取って代わられるのではないかと言う不安感を抱いていた。
その頃日経ビジネス誌を読んでいたら、その記事の中に今後10年間で10倍に伸びる業種の中に電子部品めっきがトップに記載されていた。時を同じくして、福井松下電器様よりめっきをやって見ないかと言う話があった。しかし、私は電子部品めっきを手掛けたことはは一度も無かった。これが私のいい加減さ、良く言えばやれば出来る、絶えず頭には挑戦と言う言葉が存在する。「やります、やらせて下さい」と応えた。,
それ以来本を読み、薬品メーカーに聞いたり、大学や名古屋と福井の工業試験場へ足を運んだりして勉強して知識を得た。しかし経験がない。それからが試作、試作の毎日であった。寝る暇も無かった。辛抱は金である。
10年で10倍と書いてあったが、4〜5年で何十倍と生産量が増えた。この時こそ私の目には狂いは無かったと思ったものである。
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