|
忠ちゃん奮闘記 / 1950 ご飯炊き |
|
|
私が小学2年生か3年生の頃は、野良仕事には小さくてあまり役に立たなかったので、母は大変だっただろうと思う。父、おじいちゃん、母と兄は野良仕事に出かけて、夜暗くならなければ帰って来ない。
その頃、学校から帰ると家の後ろにある細い川からブリキのバケツで水を運びお風呂を沸かしたり、秋になると、みしろぼしを取り入れたり、こもを撒いたり、みんなが帰るまでにご飯を炊いたりした。
その当時は鉄釜、俗に言うお釜を薪で炊いた時代である。また料理を作ったり、いや料理とは言わないまでも何でも作った。ホウレンソウを茹でたり、大根煮染めを作ったり、いろりの茶釜でお湯を沸かしたりした。
その頃身についたものが今日まで続き、時には台所に立つ。人は上手やとか美味しいと言ってくれるが、家族はどう思っているのだろう。ただの台所荒らしに過ぎないかも知れない。また独りよがりかも知れない。
結婚式の挨拶などで良くこの話をする時がある。
|
|