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商売を始めた頃は、すべて中古品で商いをしていた。新品は妻だけであった。
一時期清川メッキへ中古の機械を持って行けば買ってくれると言われた時代があった。何時か新品の機械を買いたい、何時か自動機を買いたいとつねづね思っていた。夢がかなうまでには随分と時間がかかった。中古品の為すぐ壊れる、壊れたら自分で直すしかなかった。今でも機械が壊れたと聞くと、直ぐ現場へ飛んで行く癖がある。良い機械も揃っているし、立派な社員が居ることをつい忘れてしまう。
今も身に染みついているのであろう、気がついて自分で苦笑する。
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