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会長語録 清川 忠 / 1997(平成9年)新春号 年頭あいさつ |
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「環境元年」の年
明けましておめでとうございます。
社員の皆さんには、ご家族お揃いでご健勝にて新しい年をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
昨年は選挙制度の大きな改革により政治の流れを変えようと衆議院選挙が行われたにもかかわらず期待外れに終わり、景気はいま一つ伸び悩みのまま越年いたしました。
しかし我が社では社員一同心を一つにして昨年のスローガンである「技術創造」を目標に品質の向上と管理に努力いただいたおかげで、お得意さまの信頼を得て初期の目標を達成することができましたことを皆さんにお伝えすると共に努力に対し真心より感謝申し上げます。
さて、年初に当たり我が社の将来を展望するときに、本年は環境年度と言っても過言ではないと思います。これからの企業は環境問題を考えずに企業な発展は勿論あり得ず、寧ろ企業として存続出来ない時期の来ることは、まず間違いないものと考えていた方が良いのではないかと思います。
環境と言っても大きく言えば、地球環境から始まり、地域に配慮した環境、また個々の企業の環境等、様々な環境がありますが、要は社員一人一人が自社の良い環境をつくり出すことに取り組むことにより、大きく社会に貢献することにつながるのではないでしょうか。
そこで、本年度は「環境と技術で描こう未来企業」をスローガンに環境元年と位置づけて、皆さんと共に環境問題に取り組み、勉強し、国際環境規格(ISO14000S)に挑戦することにしました。
我が社は創業35周年を目前に控えており、皆さん一人一人が「志を、やや高めに持ち、実力を備え、世間に誇れる会社」にすることこそが、お客さまの信頼につながり、会社が発展し、強いては皆さんの幸せにつながるものと確心いたします。
良質の製品を送り出すのは勿論のことでありますが、我々が携わっておるメッキ加工技術は例えば携帯電話、PHS、コンピュータ、自動車、人工衛星から家電製品に至るまで、日常生活に欠かせないあらゆる製品がメッキなしでは稼動せず、強いては生活できないと言っても過言ではないのです。
したがってこの業務に携わっている我々は誇りを持たなければならないと思います。
仕事と言うものは考えて実行するのは大事なことですが、もういまの時代には即応しないと思います。軽率な考えだと思われるかも知れませんが、この時代、考えながら実践することが相互効果を生み、技術であれば技術で描こう未来企業、製造であれば、お客さまの気持ちになって丁寧な物作りに対応することであり、また品質面では、責任の持てる企業づくり傾注し、即、改善改良に対応できる小回りの効く品質管理を我が社の社風にしたいと思います。
以上、私の今年の基本的な考えを申し述べましたが、社員の皆さんも私と思いを一つにしてがんばって下さい。
本年も現場での災害は勿論、交通事故等の絶無を期して、ご家族さま共々健康で明るく過ごせる年になりますことを祈念して年頭の言葉といたします。
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