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会長語録 清川 忠 / 1994(平成6年)新春号 年頭あいさつ |
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”体質転換へダッシュ”
あけましておめでとうございます。社員の皆さま方には、ご家族お揃いでお健やかな新年をお迎えになられたことと真心よりお慶び申し上げます。
昨年は内外ともに政治改革の嵐が吹き荒れ我が国においても、永年続いた自民政権が国民の要望により余儀なく交代させられましたが、非自民による連立内閣の政治目標は選挙制度の改革が第一で景気対策は後手後手に回り経済環境は厳しさを増しながら越年いたしました。
年も改まり気分一新、新年に期待するもの大でありますが、内外の政治、経済を見渡すとき、外にあっては、アメリカのコメ問題を始めEC諸国との貿易交渉や旧ソビエト連邦の政治紛争が不透明であり、又国内においても大物政治家の汚職に端を発した政治不信を始め、異常気象による農作物への被害や失業率の上昇など不況感を増すばかりで何一つ景気を好転させる材料が見当たりません。
ここ暫く決算見込を発表する大企業を始めとする各企業は軒並、減収減益を余儀なくされており、これらを少しでも修正すべく出費の削減と設備投資の抑制に力を入れており、これらがなお一層不況を拡大しているものと思います。
私はこのような不況の時こそ技術開発、研究開発に力を入れるべきだと思います。不況であるこの時に人材を育成し技術開発力、研究開発力をつけるために投資をする企業にこそ、未来が広がってくるのだと思います。
今わたし達の業界に何が要求されているのか、絶えず情報を収集しお客様のニーズに応えられる企業を目指していこうではありませんか。打てば響く企業であり体質を作るために今後の当社の品質方針として、それぞれの工程で品質を作り込んでいく「品質第一」の考え方を品質基本方針といたします。
又平成6年度のスローガンは昨年に引き続き
「努力なしには収穫なく、挑戦なしには勝利はない」
を継承いたしますが今年は特に、
「体質転換へダッシュ」
も併せて取り組むことといたします。
わたくしは今年も先頭に立ってがんばります。社員のみなさんもなお一層の自己研鑽に励んでください。会社の発展はみなさま方ご家族の幸福のためであることを念頭に、本年も現場での事故は勿論、交通事故等の絶無を期し健康で明るく元気で過ごせることを期待いたします。
会社にとってもみなさま方ご家族にとっても良い年でありますよう祈念し、年頭の言葉といたします。
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