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会長語録 清川 忠 / 1992(平成4年)秋号 社員研修旅行を終えて |
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みなさん、毎日業務にご精励いただきご苦労様です。
日頃のご苦労に少しでもお応えすべく、本年の社員研修旅行は台湾への海外旅行といたしましたが、如何でしたか、空の旅を十分楽しんでいただけたでしょうか。
私もみなさんと一緒の楽しい思い出を作らせていただきました。国外に出て見て、日本の美しさと、豊かさ、そして人々の勤勉さを見直しとともに、今の日本に暮らせる幸せをしみじみと感じました。
2泊3日の短い旅ではありましたが、一人の落伍者もなく全員無事に帰福出来たことは、みなさんのご協力があったからと喜んでおります。
お蔭様で当社の業績は現在まで、順調に推移いたしておりますが、日本経済の下期見通しは依然として悪く、当社にも少なからず影響のある家電製品の売れ行きも低迷しておるようです。天候不順の影響を受け夏場の需要期に入ってもエアコンが売れず、テレビ、VTRは年初来ほとんど毎月数パーセントから10パーセントの幅で前年割れを続けたそうです。
業界筋では下期も「ヒット商品がないのでかなり苦しい」という声が多く、また家電メーカー各社が新製品を揃えた横長テレビも「市場全体を盛り上げるほどの効果はない」という見方が強く、当分厳しい状況が続きそうです。
併しながら景気が悪いといって手を拱いておる訳にはいかないのであります。朝礼に於いて常々皆さんに申し上げております通り、こういう不況の時にこそ、他社では真似の出来ない優れた製品をつくり、約束された期限内に納めることにより、お客様の信頼を増すよう一人一人が努力を重ねていただきたいのであります。
これらを可能にするのは、当社が経営の基本方針としておる、QC、5S安全衛生、並びに提案活動に積極的に取り組むことが肝心であります。
どうか、みなさん体調には十分留意し元気に社業に励んで下さい。そして次の海外研修旅行に参加できるようがんばりましょう。
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