新年あけましておめでとうございます。皆さま、年末年始はどのようにお過ごしでしたでしょうか。2025年という新しい年を迎え、また皆さんとともに仕事を始められることを心より嬉しく思います。
今年の年度方針は「おごらず、気取らず、肩肘はらず」です。この言葉は24年前に清川会長の藍綬褒章祝賀会で、乾杯挨拶に会長紹介で使われた言葉です。会長は裏表のない人物で誰にでも気さくに話しかけ、自然体で、自分らしく仕事や生活に向き合っています。私もその様な会長の背中をずっと見て育ってきて、自然と「おごらず、気取らず、肩肘はらず」を実践してきたかなと思います。会長の性格が社風というならば、この言葉は、会社の皆さんも自然と実践してきたことだと思います。
まず、「おごらず」とは、自分の成果や能力を過信せず、謙虚な姿勢を保つことです。成功したときは、「この成功は周りの協力があってこそ」と謙虚に受け止める。失敗したときは、自分を責めるのではなく、次の一歩を前向きに考える。そして、どんな状況でも、無理をせず自分らしくいることが、自分にも周りにも良い影響を与えるのではないでしょうか。
次に、「気取らず」とは、ありのままの自分を受け入れることです。完璧である必要はありません。他の誰かと比べるのではなく、自分のペースで、自分の価値を見つけていくことが大切です。たとえば、チームで仕事をする際、自分が得意な分野を活かし、苦手な部分は素直に他者に頼る。それで良いのです。
最後に、「肩肘張らず」とは、必要以上に力を入れず、柔軟に物事に向き合うことです。計画通りに進まないこともあるでしょう。しかし、そんなときは焦らずに、「少し立ち止まっても大丈夫」と思える余裕を持つことが、かえって良い結果を生むことがあります。自らが自然体でいると、周りの人も安心し、良い雰囲気が生まれます。それがチーム全体の活力を高めることにもつながるのではないでしょうか。
今年の干支は「蛇(巳)」です。蛇は、古くから「知恵」「再生」「成長」の象徴とされています。特に、何度も脱皮を繰り返して成長していく蛇の姿は、私たち清川メッキ工業の姿勢そのものではないかと感じています。私たちはこれまでも、長年培った技術力を基盤にしながら、失敗を恐れず新たな挑戦を続けてきました。今年も、この蛇のように柔軟に環境に適応し、さらなる進化を目指していきましょう。
清川メッキ工業株式会社
代表取締役社長 清川 肇