めっき技術 TECHNOLOGY

量産実績有り

黒色化処理

Black surface treatments

黒色化処理

耐摩耗性や、防錆効果、光学系の反射防⽌性などお客様のニーズに合わせた⿊⾊処理シリーズです。化成処理など、⽐較的安価な処理もあります。

主な機能
耐食性 絶縁・低導電 低硬度 高導電 低抵抗 高抵抗 高熱伝導 低反射 非磁性

主な基材

■材質
化成処理(黒染、マンガン)鉄、鉄鋼など
陽極酸化処理(黒アルマイト)アルミ全般
無電解めっき処理(黒ニッケル・リン)鉄、SUS、銅、真鍮、アルミなど
■サイズ
黒染︓L2900mm×W340mm×T230mm
マンガン︓L200mm×W200mm ※サイズ、重量は要相談
黒アルマイト︓L900mm×W500×T700mm
黒ニッケル︓L200mm×W250mm×T250mm


黒色化処理に関するご質問等につきましては、ページ下のお問い合わせフォームから、もしくは、以下の製造部直通E-mailおよび直通ダイヤルよりお気軽にお問い合わせください。

製造専用E-maiアドレス:origin@kiyokawa.co.jp
製造直通電話番号:0776-23-2922

対応実績

量産実績

無電解黒色ニッケル 光反射防止
黒染め(化成処理) 安価な防錆処理
マンガン(化成処理) 防錆性に耐摩耗性が付与
黒アルマイト 光反射防止

試作実績

黒色撥水(黒色Ni-PTFE) 防錆性に耐摩耗性が付与

上記以外の仕様についてもお気軽にご相談ください

技術の特徴

光反射防⽌

左から、黒ニッケル、黒アルマイト(梨地)、黒硬質アルマイト


●黒アルマイト(黒色アルマイト)
光学機器部品や外装品に多く採⽤されています。硬度200HVですが、⿊硬質アルマイトにする事で硬度300HV近くまで上昇させる事も可能です。
●黒ニッケル(黒色ニッケル)
硬度350HV(熱処理550HV)を要し、反射防⽌部品、⾼硬度部品に採⽤されています。幅広い材質に成膜が可能。光沢のある黒⾊被膜は、近年装飾⽬的での⽤途も増えています。


防錆、耐摩耗

●黒染
創業以来の伝統技術であり、地元福井のお客様に⻑年愛されいる処理です。近隣顧客には即⽇対応により品質は基より安くて早い防錆⽪膜を提供しております。
●マンガン
鉄鋼の表⾯にりん酸マンガン⽪膜を⽣成。⾦属の防錆および耐摩耗性に優れています。


摺動性、撥水性

 

黒色撥水めっきに水を吹きかけた画像

●黒色撥水めっき(黒色Ni-PTFE)
水の接触角110°以上の撥水性を持つ黒色皮膜です。
■対応材質
ステンレス鋼、鋼、銅、チタン合金 など

■サイズ
100mm×100mm以内 

光反射防止性も合わせ持っており、黒色ニッケルめっきと同等の反射率を持っています。

反射率:波長380nm~780nm
黒色撥水めっき:平均2.6
黒色ニッケルめっき:平均2.8

黒色撥水めっき(赤線)と黒色ニッケル(緑線)との反射率比較グラフ

Q&A

  • 黒色撥水めっきはどのような用途に使用されていますか。

    光学部品など光反射防止性を必要とする環境下において、埃付着防止などの効果が期待されます。

  • 黒ニッケルや黒アルマイトは染色ですか。

    黒ニッケルは表面に微細な凹凸感を与える事で、光の乱反射を起こし視覚的に黒く見せています。逆に黒アルマイトは、カラーアルマイトの一種で通常のアルマイト後に染色しております。

  • 黒アルマイト以外の色は出せますか。

    当社では黒のみ対応しております。一般的には、カラーアルマイトは色の組み合わせ、色の濃淡によって数十種類以上あります。

  • 安価な防錆処理である黒染め処理とマンガン処理との違いは何ですか。

    2種類とも化成処理と呼ばれ、金属の表面を処理液で化学反応させて、強固な酸化被膜を作ります。特徴として、黒染めは1μm以下の薄膜ですが、マンガンは数10μm前後の厚膜となります。注意点としては黒染めは薄膜である為、十分な耐食性はありませんが、ある程度の素材光沢感が残ります。逆にマンガンは厚膜(素材の凹凸が出来る)なので色合いも光沢がなく、グレー色となります。鋳物の黒染めは出来ません。

用途や導入例

  • 黒アルマイト、黒ニッケル︓光学部品、外装品に用いられます
  • 黒染め、マンガン︓⼀般機械部品の防錆処理に用いられます

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