めっき技術 TECHNOLOGY
開発技術
Surface treatment on the titanium (plating, anodizing)
様々なチタン材料へめっき処理、酸化膜形成(陽極酸化)が可能です。めっき処理は、素材の表⾯状態や⼨法変化が⼩さく、密着性を得ることが可能です。陽極酸化処理は、酸化チタンがもつ光触媒性の付与など機能付与が可能です。
純チタン、Ti-6Al-4V、Ni-Tiなど
サイズ︓150mm×150mm以内
電解ニッケル/金 | 接合性、低抵抗 |
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貴金属めっき | 低抵抗、X線不透過性向上、金属種:Au、Ag、Pt、Rh等 |
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陽極酸化(カラーチタン) | 高抵抗、光触媒性、親水化 |
※上記以外の仕様についてもお気軽にご相談ください
チタンへ他の部品を接合する際、めっき皮膜を介して接合することができます。
チタンへの接合方法は、溶接だけではなく、ろう付け方法があります。
チタンは酸化膜が強いため、直接のろう付けは密着が強くありません。そこで、チタンにニッケルめっきを施すことで、密着性の向上が期待できます。
右のSEM写真からも分かる通り、チタンとめっきしたニッケル膜と銀ろうの金属が、ろう付け時の熱にて互いに拡散し合金層を作ることにより密着性を向上させています。
接合例:半田接合、ロウ付けなど
チタン合金直接貴金属めっきを行なうことが可能です。
貴金属は電気を通しやすいため、チタン合金表面の抵抗を下げることが可能です。
金や白金などの原子量が大きい元素は、X線を通しにくい性質を持っております。また、貴金属は生体内において、イオン化しにくいため、X線を照射して検査を行う医療機器では、体内での位置確認を目的として機器の一部に金や白金が使用されております。
貴金属箔を張り付ける方法と比べ、めっき処理は、形状を問わないため、複雑な形状の材料へ貴金属膜を形成することが可能です。
火花放電という陽極酸化法を行うと、マイクロオーダーの酸化膜(TiO2膜)を形成できます。
通常のカラーチタン(陽極酸化)の厚みはナノオーダーなので、1000倍の厚みの差があります。
酸化膜の厚みが厚いため、酸化チタンとしての特徴が得られ、外観の色はグレー調となり、光触媒性も持ちます。
通常のカラーチタンにつきましては、対応可能な場合がございますので、別途ご相談ください。
チタンへのめっき処理はどのような用途で使用されていますか?
チタンは溶接など接合が難しい材料と言われています。
チタンへめっき処理を行うことにより、めっき皮膜を介して、はんだ接合やろう付けにより他の部品との接合性を高めます。
必要な箇所のみへめっき処理を行うことは可能ですか?
はい、可能です。
当社では、ディスペンサーを用いた繊細なマスキング方法をはじめ様々な方法のご提案が可能なため、お客様が必要とされる箇所のみへめっき処理を行っております。
チタンへ直接貴金属めっきはできますか?
金、銀、白金、ロジウムが可能です。