受託分析 ANALYSIS

RoHS分析

めっきや材料中の環境規制物質分析

RoHS指令等により、電気・電子機器中の鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、水銀(Hg)、六価クロム(Cr6+)は環境規制物質として含有量が規制されています。分析の対象は、機械的分離可能な均質材料であり、めっき製品においては、母材とめっきは分離可能という捉え方が浸透しています。当社では、めっきと母材を分離して測定する方法でISO/IEC17025試験所認定を取得しております。

※弊社でのご対応は重金属4元素のみで、臭素系難燃剤およびフタル酸エステル類の分析は不可となります。

製品のままわずかな量で分析可能

製品のままわずかな量で分析可能

例えば、スクリーニング検査でグレーになった製品を精密分析する場合、以下のようなことが求められます。

①対象製品で直接分析したい
②どのめっき層が原因なのかを追究したい

弊社では、わずか0.04gのめっき量があれば製品のままめっき層別の分析 (Pb,Cd,Hg,Cr) が可能です。この方法において、ISO/IEC 17025 の認定も取得しております。これらの活動が認められ、福井県科学学術大賞特別賞を受賞しました。

鉛含有母材上のめっきRoHS分析

鉛含有母材上のめっきRoHS分析

鉛含有量のRoHS規制値は1000(mg/kg)ですが、母材における銅合金中の鉛(4wt%未満)、アルミ合金中の鉛(0.4wt%未満)、鋼材中の鉛(0.35wt%未満)は除外されます。このような材料上のめっき分析は、母材の影響を回避するのが非常に困難です。

また、蛍光X線でのスクリーニング検査では母材成分も検出されてしまうため、判断ができません。

弊社では、めっきのみを溶解する技術により母材の影響を受けずにめっき皮膜中の分析を行う事が可能です。

六価クロム分析

六価クロム分析
六価クロムが抽出されるとジフェニルカルバジドが反応して呈色します

弊社での六価クロム分析は、IEC62321-7-1による沸騰水抽出-ジフェニルカルバジド法を用います。この方法は、サンプルの単位面積当たりから抽出される六価クロムの量(µg/cm2)により、六価クロムが意図的に含有されている製品かどうかを判定する確認方法となります。一定時間内に一定量の沸騰水に抽出される量から、陽性、陰性または不確定に分類されます。この方法は、含有率を定量値として求める試験ではなく、あくまでも確認試験です。

別の方法として、鉛やカドミウムと同じようにクロムの含有率(mg/kg)を測定する方法もあります。クロム≧六価クロムとして判断します。めっき中のクロム量を定量分析して規制値である1000(mg/kg)を超えた場合に、六価クロム分析を行う方法をおすすめしております。

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