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めっき実験セットを用いてのめっき解説4

電気めっきと無電解めっきの違い

電気めっきと無電解めっきではめっきの付き方が異なる?(パイプへのめっき)

パイプへ無電解ニッケルを行うとパイプの内側と外側の全面にめっきが付きます(図2)。一方、パイプへ電解ニッケルめっきを行うとニッケル板側の面だけめっきされて、ニッケル板の逆の面とパイプの内側はめっきされません(図4)。電気めっきと無電解めっきとではめっきの付き方が異なるのです。

−無電解ニッケルめっき−

無電解ニッケルめっき

−電解ニッケルめっき−

電解ニッケルめっき

なぜめっきの付き方が電気めっきと無電解めっきで異なるのか?

電気めっきと無電解めっきの付き方の違いは電子の還元方法の違いによって起こります。無電解ニッケルめっきはめっき液中の還元剤が触媒により酸化されてめっきされるため、液に触れているすべてのパイプ面においてめっきされます。一方、電解ニッケルめっきは溶液中に溶けている金属を電気エネルギーで還元してめっきするため、電気の流れが多いニッケル板側の面にめっきが付き、電気が流れが少ない逆側の面とパイプの内側にはめっきが付きません。

電流分布

電気めっきでめっきされているパイプの表面には図1のような電流分布が生じます。電流はパイプのニッケル板側にだけ流れ、ニッケル板の逆側の面とパイプの内側の面には電流は流れません。電気めっきは電流の流れるところにだけめっきが付くため、電流の流れが少ないニッケル板の逆側の面とパイプの内側の面にはめっきが付きません。

電流分布

電気めっき厚さの分布

図2は真鍮へ電気めっきしたときの電流分布図です。板状の製品へめっきした場合、製品角は電流密度が高くなります。そのため、電流密度が高い製品角の膜厚は電流密度が低い製品中央部よりも膜厚が厚くなります(図3)。

電流分布

電流分布




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